移住者ご紹介Vol.9

掲載日: 2017年1月20日更新

ijyu

私の名前は「小桜ちゃん」。 小野町生誕といわれている平安歌人の小野小町と小野町の千本桜のイメージで生まれたキャラクターなの。小野町へ移住してきた木工家の長田さんを紹介します!よろしくね!!

小桜ちゃん 喜び                   

・・・今回紹介するのは長田哲史(ながたさとし)さん(43歳)。夏井第二小学校跡地近くの旧羽出庭つくし児童園に木製家具製作「Kanade Wood Works」の工房を構える木工家です。・・・

Kanade木工

Kanade Wood Works

長田さんは兵庫県に生まれ北海道で木工の修行をした後、福島県川内村の工房で研鑽を積み、2015年4月から小野町に自らの工房を構えています。この度、小野町に居を構え名実ともに小野町の住民となりました。

キレイな家具ですね!全部お一人で作られたのですか?

家具キッチンワゴン 

 はい。どれもそうです。例えば、このキッチンワゴンは栗の木と桜の木で作りました。

 

小桜ちゃん 驚き

・・・栗と桜!どうしてその素材を選ばれたのでしょう?・・・

 キッチンからお茶等を運ぶものなので、ものをこぼしても大丈夫なように湿気に強い栗を主に使い、強度とデザイン性を高めるために桜を使っています。
こぼれ止めのゆるやかなカーブは私のデザインです。使う方の希望に沿うように、大きさや重さ、使い勝手を考えて作っています。

 

どちらで販売をしているのでしょう?

HPまな板

 

 

ホームページから製作依頼を受けるのが主ですが、フリーマーケットやイベント等で小物を販売したりもします。今年は小町ふれあいフェスタにも出店したいですね。まずは物を見ていただいて、気に入っていただけたらオーダーを…、と思っています。

いつ頃から木工家具職人を目指されたのでしょうか?

黒柿

TVボード

30代の頃です。もともと物を作るのが好きで、木工家具職人になるための学校に2年、北海道の師匠のもとで4年位修行を積みました。

その頃福島県の川内村に師匠の工房を増やそうということになり、2年間独立するために働いていました。

小野町を選んだきっかけは何でしょう?

木を削る長田さん器具

独立したときに、さあ、どこで工房を構えよう、ってなったんですね。まずは住んでいた地域で聞いてみたんですが、適した場所が見つからず…。色々な場所を探していました。

そんな中、小野町のホームページで小戸神小学校や夏井第二小学校の跡地の利用者を募集していることを発見したんです。そこで小野町の役場で聞いてみたことがきっかけです。

喜び

今の旧羽出庭つくし児童園に工房を構えられたのはどういった経緯があるんですか?

ほーる

廊下

そういった小学校の跡地は一人で使うには少し大きすぎて…。じゃあどうしよう、ってなったとき役場の方がとても親身に相談に乗ってくれました。その結果、今の旧羽出庭つくし児童園を紹介してもらったんです。広さも程よく、機械も置けるので工房にぴったりの場所です。

今回、川内村から小野町へ移住を決めたきっかけは?

小野町に工房を構えたのはいいものの、あくまでも工房なので住むことはできません。ですから川内村の家から小野町に通っていました。ですが、そこから通うにはやはり遠いので小野町に家を探していたんです。

一輪挿し

看板

そんなときに私の友人が小野町の定住コーディネーターである岡田さんを紹介してくれました。
自分で家具を作ったり修理ができるので、思い通りにリフォームができる家が良い、という希望に沿った空き家をいくつか紹介してもらったんです。

こまち湖そこで紹介してもらった菖蒲谷の物件に今回移住を決めました。今までずっとお風呂の無い生活だったので、美味しい井戸水が湧き出ていたり、水が豊富でお風呂もある今の家はすごく居心地が良いです。近くにはこまち湖もあり、道もきれいで自然も豊かな場所なのでつい運動をしたくなります。

 

 

 

 

いずれ菖蒲谷に工房を移すのでしょうか?

腕組み長田さん

まだわかりません。ただ、働く場所と寝る場所は分けたいので工房はこのままにするかもしれません。菖蒲谷の家には私の作った家具を置いてショールームみたいにしていければ、と考えています。木工の体験教室も開いてみたいですね。

 

 

 

 

最後にひとこと!

長田さん

小野町で仕事をするからには、小野町の木材を使ったりしながら何か作れたら良いな、と思います。杉材が豊富なので、それを使って何かできればいいですね。
工房も家もできたので、あとはパートナーが見つかれば…。ハハハ。

・・・素敵なひとこと、ありがとうございます。インタビューの中で、人と人とのつながりを大事にしている長田さんの温かな心遣いと、作品にやどった情熱を感じました。・・・

小桜ちゃん 座り

今回はKanade Wood Worksの長田哲史さんにお話を聞かせていただきました。
貴重なお話をありがとうございました。

北海道で修行を積み、独立のために福島で働いていた長田さん。木の暖かみと、自然の香り漂う工房で、ひとり懸命に木と向き合う様子が印象的でした。

これから家具を新調される方は、無垢の木で作ったこだわりの家具を頼んでみてはいかがでしょう?

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